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Owl Street Journal

すべての自由人に捧げる「ふくろう通り白書」。時代の変わり目に起こる出来事を左斜め下からブッタ斬り!

新自由主義と対峙するソウル市長

●院内集会報告

 

講演「新自由主義と対峙するソウル市長が実践する政策とは」

在日韓国研究所の金光男氏より朴元淳ソウル市長の話をうかがう。
自らを「社会デザイン家」とする朴市長は、2011年の補選で市民・野党統一候補として当選。
公約に掲げた給食無償化、ソウル市立大学授業料半額、非正規職の正規雇用などに取り組んできた。
もともと韓国には「金の匙・土の匙」と呼ばれる固定化された格差があり、その上に新自由主義経済もたらした「成果年俸制」による社会の不平等化という問題がある。
朴市長は「極めて当然な労働の常識を見直し」と「社会の基本を回復」することで、こうした不平等を是正する政策を採っている。
具体的には労働と福祉を重視した政策であり、これは韓国政府の経済政策の流れに大きなねじれを作り出す形になっている。
それが最もわかりやすい形で現れたのが、昨年秋に起こった朴大統領退陣を求める「キャンドル革命」である。
2015年9月の安保法制反対運動で、私たちに同じことができなかったのはなぜか、ということにも話が及び、そこには両国の持つ歴史や国民性の違いもあるが、大きいのはメディアの力だろう。
韓国のメディアは、軍事独裁政権下で厳しい制限を受けたため、チャネルこそ少ないが、また、既存メディアは広告主や政府の影響から逃れることはできないが、その一方で100%市民のみで支える『ハンギョレ新聞』とケーブルテレビ局の『JTCB』がある。
まだまだ書ききれないが、韓国の民主主義から学ぶことは多い。