Owl Street Journal

すべての自由人に捧げる「ふくろう通り白書」。時代の変わり目に起こる出来事を左斜め下からブッタ斬り!

独裁制について考えてみた~2

先日、なぜ独裁政治が良くないのか、ということをお聞きしましたが、その後動画を見たり、昨日は韓国の朴政権とソウル市の朴市政のネジレが生んだキャンドル革命、の話を聞き、自分なりの考えがまとまりました。

 

新自由主義と対峙するソウル市長 - Owl Street Journal

 

私なりに考えてみたところ、独裁制、つまり特定の人物や家族や集団に権力や権限や権威が集中する、ということが長く続くと、限られた価値観だけが正しいという社会を形成しがちなのです。

なぜなら、彼らは自分たちが権利を掌握し続ける根拠が必要だから、そのベースとなる価値観を社会にも共有させるでしょう。

それでも、それなりの善政が布かれている(大半の構成員がそれなりに暮らしていけるシステムが機能していること)なら、その大半の人にとっては問題を感じないでしょう。
今までの日本のように。

それは、くだんの友人の言うように、彼ら(政治家)は彼らの、私たち(国民)は私たちのなすべきことをなし、それぞれがより良い世界を目指している、という幻想が成り立っている社会です。

けれども、政治家と国民の目指す「あるべき世界」が違っていたら?
というより、一人ひとりが違う存在である、ということを、前提にするなら、それは当然でしょう。

しかし、先述したように独裁が長く続いている社会だと、多様な価値観は認められにくくなるのです。
権力や権威を持つ集団の提示する価値観が正しく、それ以外は間違っているということになります。
ハッキリと「お前は間違っている」と言われているわけじゃないけど、何となく自分を否定されているような「生きづらい社会」。
少し前までの日本はこの段階でした。

そして、これから迎える段階では、彼らの考えや価値観に同意しない構成員(自国民も他国民も)を、自分たちの世界から排除することが可能になります。

これが、独裁体制が生み出す悲劇であり、世界中で起こっていることの実体だと感じています。

これからの国会で上程される「共謀罪法案」は支配者の考えや価値観に同意しない国民を、排除することができる法律です。

私たちは次の段階のすぐ入り口まで来ているのですよ。

 

↓ とてもショックなドキュメンタリー『独裁者の部屋』

ここで実験場となっている「独裁体制」とは、今の日本そのものだ!

 

「独裁者の部屋」の検索結果 - Yahoo!検索(動画)